「宇宙の終わりは何年後に訪れるのか」という疑問に対し、現代物理学は明確な段階的タイムラインを提示しています。まず大前提として、私たちが暮らす地球や太陽系の寿命と、時空そのものが終わる「宇宙の終わり」は全く異なる時間軸に存在します。
国立天文台やNASAの標準モデルに基づく試算では、太陽が赤色巨星化して地球を飲み込むのは約50億年後とされています。しかし、これは宇宙全体の歴史から見ればほんの序章に過ぎません。時空全体が活動を停止し、真の終わりを迎えるまでのプロセスは、想像を絶する長大なステップを経て進行します。
宇宙の全恒星が燃料となる水素を使い果たし、夜空から光が失われる「星形成の停止」が訪れるのは約100兆年後(10^14年後)です。その後、白色矮星や中性子星が冷え切り、物質の根幹である陽子が崩壊する「陽子崩壊」が起きるとされるのが10^34〜10^40年後。最後に残された超巨大ブラックホールすらもホーキング放射によって蒸発し尽くす「ブラックホール蒸発」が完了するのは、およそ10^100年(1グーゴル年)後という途方もない未来です。