彼女の歩みを語るうえで欠かせないのが、奇跡的とも評される加入エピソードです。ハロー!プロジェクトの多くのメンバーがハロプロ研修生を経てデビューを果たす中、彼女は2015年に開催された『アンジュルム新メンバーオーディション』に一般公募から唯一人合格を果たしました。熊本県出身の少女が単身で上京し、完成されたパフォーマンス集団の中に飛び込んだことは、当時のアイドル界でも大きな衝撃をもって報じられました。
加入直後はダンスや歌のレッスンにおいて既存メンバーとの経験値の差に直面し、当時のドキュメンタリー番組でも人知れず涙を流す姿が記録されています。しかし持ち前の負けん気と真摯な努力で急成長を遂げ、瞬く間にグループの主要パートを担う主力メンバーへと台頭しました。その後、初期メンバーの卒業が相次ぐ激動の転換期を支え続け、2023年6月には前リーダー・竹内朱莉の卒業を受けてアンジュルム第6代リーダーに就任しました。
リーダー就任時のインタビューにおいて彼女は、「歴代の先輩方が築いてくれた自由で明るいアンジュルムの雰囲気を守りつつ、個々の個性が最大限に爆発するグループにしたい」と語っています。トップダウン型の統率ではなく、後輩一人ひとりの長所を引き出す共感型リーダーシップは、グループに新たな風を吹き込みました。