2000年代のレトロフューチャーを指す「Y2K」を超え、現在は3000年代の未来像を夢見る「Y3K」カルチャーが全盛期を迎えている。メタバースやAIが日常に溶け込んだ世界観が、夜の街のバイブスにも直接影響を与えているのだ。ネオンブルーに光るグラスや、近未来的なカッティングを施されたクリスタルが、バーの暗がりに浮かび上がる。
このSF的な美学に最もマッチするのが、透明感のある青い液体だ。ある人気店では、液体窒素を使って凍らせたブルーの球体カクテルをスプーンで崩しながら飲むスタイルが人気を博している。まるで宇宙の惑星を食べているかのような感覚。若者たちは、現実と仮想空間の境界線が曖昧になるような、サイバーパンクな夜の体験をこの一杯に求めている。