枕草子『宮に初めて参りたるころ』現代語訳!定子との初対面とテスト対策

枕草子『宮に初めて参りたるころ』現代語訳!定子との初対面とテスト対策

枕草子『宮に初めて参りたるころ』現代語訳!定子との初対面とテスト対策を詳しくリサーチ! 知っておきたい 重要ポイントを凝縮して配信します。

清少納言といえば、男性貴族を手玉に取る機知(エスプリ)や鋭い観察眼を持つ女性というイメージが定着しています。しかし、この章段の魅力は、「完璧な才女にも、何もできなかった新入社員時代があった」という赤裸々な自己開示にあります。

彼女の心情は、場面ごとに以下のように大きく揺れ動いています。

1. 初出仕の恐怖と圧倒的な劣等感
宮中の洗練されたルールや、先輩女房たちの堂々とした振る舞いに圧倒され、「涙も落ちぬべければ(涙がポロポロこぼれ落ちそう)」とまで追い詰められます。自意識の高さゆえに、失敗を恐れて几帳の陰に隠れることしかできません。

2. 主君・定子の神々しさに打たれる衝撃
間近で見る定子の姿は、清少納言の想像を遥かに超えていました。ここで使われる「まばゆきまで(眩しいほどに美しい)」という表現は、単なる視覚的な明るさだけでなく、身分の高さと気品に気圧される感覚を表しています。

3. 定子の優しさに触れた「絶対的な崇拝」の始まり
声も出せない清少納言に対し、定子は自らの手で「絵双紙(絵入りの物語本)」を広げて見せ、話題を振って緊張をほぐそうとします。この細やかな思いやりと、ふとした瞬間に見せた定子のあどけない美しさ(「らうたげなり」)に心を奪われ、清少納言の心は単なる「恥ずかしさ」から「生涯を捧げたい絶対的な推しへの憧れ」へと昇華していったのです。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。