ネット上の情報やSNSの短尺動画では、様々なキッチン用品を使った裏ワザが紹介されていますが、中には構造上おすすめできない代用例も存在します。
典型的な失敗例が、野菜用の千切りスライサーで一気に削る行為です。大根や人参のような繊維質を持つ野菜と異なり、ところてんは保水されたゲル状の組織です。櫛刃にところてんが引っかかると出口を塞ぎ、押し出される前に内部で破断して「細切れのカス」になってしまいます。スライサーを使用する場合は、刃の間隔が広く目詰まりしにくい波型カッターなどを用いるのが鉄則です。
また、網目の細かい油跳ね防止ネットや茶こしに押し付ける手法も衛生面・仕上がりの両面でリスクがあります。寒天が細かくなりすぎてペースト状に潰れてしまい、ところてん本来の「つるりとした喉ごし」が完全に失われます。器具に付着した残渣の洗浄も極めて困難になるため、避けるべき選択肢です。