生命保険協会の開示データや金融機関の相談窓口において、三井住友海上プライマリー生命の苦情件数が目立って見える時期がありました。これを見て不安を感じる方も少なくありませんが、苦情の内訳を精査すると明確な傾向が浮かび上がります。
苦情の大半を占めるのは、保険金支払いの遅延や保険会社自体の不正ではなく、「元本割れに関する認識のズレ」です。同社の商品は主に都市銀行や信託銀行、地方銀行の窓口で販売されています。預金感覚で訪れたシニア層に対し、販売担当者が「定期預金より高利回り」と強調しすぎた結果、為替変動や市場価格調整(MVA)によって受取額が払込保険料を下回った際に「聞いていた話と違う」とトラブルに発展するケースが典型例です。
一方で、自発的にリスクを理解して資産分散を行っている投資経験者からの三井住友海上プライマリー生命の評判は決して悪くありません。「円資産だけではインフレに太刀打ちできないため、米ドルや豪ドルでの運用は理にかなっている」「相続税対策としてスムーズに現金化できた」といった肯定的な評価も多く寄せられています。評価が二極化する背景には、商品の特性と契約者の金融リテラシーのギャップが存在します。