東日本大震災からの復興を進めてきた浜通り地域は、いまや日本有数の再生可能エネルギー集積地となっている。広大な太陽光発電パネルや沖合・沿岸に並ぶ風力発電タービン。これらが安定して電力を供給できるかどうかは、まさに毎日の気象状況にかかっている。
太平洋から吹き付ける海風の強度や日照時間の微小な変動は、電力系統の安定性に直結する。現在、南相馬市や浪江町のエネルギー管理センターでは、気象衛星データとAI解析を組み合わせた「発電量秒単位予測システム」が稼働中だ。天気の崩れを事前予測し、蓄電池の充放電を自動制御することで、気象に左右されやすい再エネの弱点をカバーする取り組みが世界の注目を集めている。