能町氏の経歴を振り返る上で外せないのが、デビューのきっかけとなったブログおよび書籍『オカマだけどOLやってます』です。手術前のOL時代、男性の戸籍のまま女性の服装で一般企業に勤務していた日々の体験を、ユーモアとシニカルな観察眼を交えてイラスト付きで綴ったブログが爆発的な人気を博し、2006年に書籍化され文筆家としてのキャリアをスタートさせました。
その卓越した知性を裏付けるのが、トップクラスの学歴です。地元である茨城県内屈指の進学校・茨城県立土浦第一高校を卒業後、東京大学教養学部(文科三類)へ進学。東大在学中から現在に至るまで、言葉の綾や世相の違和感を鋭利に切り取る思考力は一貫して培われてきました。
なお、著述活動における「能町みね子」というペンネームは本名ではなく、自身の本名は非公開を貫いています。プライベートな個人情報と執筆者としての立場を理知的に切り分ける姿勢も、彼女らしいメディアとの距離感と言えます。