ネット上のレシピを実践した読者から時折寄せられる「春雨がブツブツ切れてしまった」「翌日温め直したら固まってボソボソになった」というトラブルには、春雨の原料の違いによる科学的な原因が存在します。
日本のスーパーで流通している春雨には、大きく分けて3種類あります。
- 緑豆春雨(中国産・リョクトウデンプン):熱に強くコシが長持ち。水分を吸っても煮崩れしにくいため、「下茹でなしのフライパン煮込み調理」に最も適しています。
- 韓国春雨 / タンミョン(サツマイモデンプン):太くてモチモチとした強い弾力が特徴。本来の本格チャプチェには最適ですが、戻すのにやや時間がかかるため、ワンパン調理の場合は水分量を50mlほど増やし、煮込み時間を2分延長する必要があります。
- 国産春雨(ジャガイモ・サツマイモデンプン):柔らかく口溶けが良い反面、加熱しすぎると溶けやすく切れやすい性質があります。ワンパン煮込みで使う際は煮込み時間を短めに調整するのが鉄則です。
また、お弁当用や常備菜としてチャプチェの作り置きと日持ちを考慮する場合、冷蔵保存の目安は清潔な保存容器に入れて3〜4日間です。春雨料理は冷蔵庫の低温下でデンプンが再結晶化(老化)し、一時的に硬くなりますが、電子レンジでラップをして600Wで1分〜1分半ほど再加熱すれば、元のモチモチとした弾力とツヤが完全に復活します。なお、冷凍保存はデンプンの組織が破壊されて水分が抜け、スポンジ状のボソボソした食感に劣化するため推奨されません。