宮崎駿監督が描いたコリコの街は、複数のヨーロッパの都市がブレンドされて誕生したとされています。その中でも、ドゥブロヴニクが「最もコリコらしい」とされる理由は、城壁の上から見下ろす景色のコントラストにあります。
特に旧市街を囲む全長約2キロメートルの城壁遊歩道は必見です。一歩足を踏み入れれば、視界を遮るもののないオレンジ色の屋根瓦の波が広がります。それはまさに、キキがラジオを聴きながら海風を切って飛んでいたあの高度そのもの。スルジ山のロープウェイから見下ろすパノラマも息をのむ美しさですが、街の細部に宿る「生活の気配」を感じるなら、やはり城壁の上をゆっくりと歩くのが一番の近道です。