人工股関節で障害者手帳は何級?改定後の判定基準と申請の落とし穴

人工股関節で障害者手帳は何級?改定後の判定基準と申請の落とし穴

人工股関節で障害者手帳は何級?改定後の判定基準と申請の落とし穴とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

身体障害者手帳の交付を目指す場合、適切な手順と申請時期を遵守することが審査通過率を左右します。身体障害者手帳の申請手続きは、大枠として以下の4ステップで進行します。

  1. 自治体窓口での書類取得:居住地の市区町村にある福祉担当窓口(障害福祉課など)で、所定の「身体障害者診断書・意見書」の用紙を受け取ります。
  2. 指定医による診断書作成:身体障害者福祉法第15条に定められた「指定医」の資格を持つ整形外科医に診察・計測を依頼し、診断書を作成してもらいます。
  3. 窓口への申請書類提出:診断書、申請書、マイナンバー確認書類、顔写真(縦4cm×横3cm)を揃えて役所窓口へ提出します。
  4. 審査および手帳交付:都道府県等の審査会(指定審査機関)を経て、通常1ヶ月半〜3ヶ月程度で交付決定通知が届きます。

申請のタイミングについては、「人工股関節置換術の術前」または「術後おおむね6ヶ月〜1年程度経過した症状固定時」が焦点となります。術前に著しい歩行障害がある段階で申請を行うか、あるいは術後のリハビリが一段落し、残存した可動域制限や筋力低下が確定した段階で指定医に診断を仰ぐのがセオリーです。術後直後の急激な回復期に申請しても、予後が確定しないとして判定が保留されるリスクがあるため注意してください。

【プロの結論】申請を急ぐべき人・慎重に見極めるべき人の判断基準

制度の特性を踏まえると、読者自身がどちらのアクションを取るべきかは明快に分かれます。

【申請へ積極的に動くべき人】
・両側の股関節を手術した、または反対側の股関節にも進行期の変形が認められる方
・術後半年以上が経過しても、股関節の曲がりづらさや顕著な筋力低下、歩行制限が残存している方
・手術当時に会社員や公務員(厚生年金加入)であり、障害厚生年金の受給権利がある方
・所得税・住民税の納税額があり、障害者控除の減税メリットを直ちに享受したい方

【慎重な見極め・医師への事前相談が推奨される人】
・片側のみの手術で、術後の痛みが完全に消失し日常生活やスポーツに支障なく復帰できている方
・指定医から「可動域・筋力ともに基準値以上まで回復しており、非該当の可能性が極めて高い」と指摘されている方(高額な診断書作成費用の無駄を防ぐため)

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。