状況や年齢によって、取るべきアプローチは大きく異なります。トラブルを拡大させないための個別対応を整理しました。
赤ちゃん・乳幼児の目の中にまつ毛が入った場合
乳児は大人に比べて涙の分泌量が豊富で、新陳代謝も活発です。大人が焦って指やガーゼで取ろうとすると、暴れて眼球を傷つける重大な事故につながります。赤ちゃん自身が激しく泣きじゃくっていなければ、自然に出る涙で数時間〜翌日には目頭へ押し出されることが大半です。充血がなく機嫌が良い場合は無理にいじらず様子見が基本となります。数日取れない場合や目やに・充血がある場合は小児眼科を受診してください。
コンタクトレンズ装着中にまつ毛が入った場合
レンズを装着したまま擦ると、レンズと角膜の間にまつ毛が挟まり、深刻な角膜潰瘍を引き起こす恐れがあります。違和感を覚えたら直ちにコンタクトレンズを外すことが最優先です。レンズを外した状態で目を人工涙液で洗い、外したレンズ自体にもまつ毛や傷が付着していないか洗浄液で丁寧に確認してください。
頻繁にまつ毛が入る・刺さる「逆さまつげ」の根本治療
異物混入が日常的に起こる場合、まつ毛の生える方向が内側を向いている「睫毛乱生(しょうもうらんせい)」や、まぶたの皮膚が余って内側に倒れ込む「眼瞼内反(がんけんないはん)」の疑いがあります。自己判断で抜き続けると毛根周辺で炎症が起き、さらに硬いまつ毛が生えて角膜を削る悪循環に陥ります。根本治療には、毛根を熱処理する医療脱毛(毛根縮焼術)や、まぶたの向きを整える小手術(保険適用可能)が有効です。