西向く侍の意味とは?なぜ11月が侍なのか由来と小の月の謎を解剖

西向く侍の意味とは?なぜ11月が侍なのか由来と小の月の謎を解剖

西向く侍の意味とは?なぜ11月が侍なのか由来と小の月の謎を解剖についての真相をご紹介します。

小の月を記憶する必要性は日本国内に留まりません。海外の文化圏でも、同様の課題を解決するための優れたアプローチが数百年単位で受け継がれています。

英語圏のマザーグースに伝わる「伝承詩」

英語圏で最も広く知られている「西向く侍の英語表現」に相当するのが、16世紀から歌い継がれているマザーグースの韻踏み詩(Nursery Rhyme)です。

“Thirty days hath September, April, June, and November.
All the rest have thirty-one, Excepting February alone,
And that has twenty-eight days clear and twenty-nine in each leap year.”

詩の冒頭で「9月(September)、4月(April)、6月(June)、11月(November)は30日」と小の月を列挙し、2月(February)の例外規定と閏年(Leap year)の条件を軽快なライム(押韻)で歌い上げています。日本の「西向く侍」が語呂合わせという言語的ギミックに特化しているのに対し、英語圏では聴覚的な音階とリズムによる記憶の固定化を図っている点が対照的です。

世界共通の身体知「ナックル・メソッド(拳の骨)」

言葉の壁を超えて国際的に普及しているのが、自らの拳(こぶし)を使って月の日数を数える「ナックル・メソッド」です。

両手または片手を軽く握り、人差し指の付け根の骨から小指の骨に向かって「山」と「谷(骨と骨の間の窪み)」を順番に数えていきます。

  • 山の部分(骨の出っ張り):31日ある「大の月」(1月、3月、5月、7月、8月、10月、12月)
  • 谷の部分(窪み):31日ない「小の月」(2月、4月、6月、9月、11月)

人差し指の山(1月)→ 谷(2月)→ 中指の山(3月)……と進み、小指の山(7月)に到達したら、隣の手の人差し指の山(または同じ小指の山をもう一度叩いて)「8月」として折り返します。これにより、「7月と8月がともに31日である理由」が骨の構造によって自然に解決されるという極めて合理的な記憶術です。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。