コオロギの鳴き声は求愛だけじゃない?驚きの真相と部屋に入った時の撃退法

コオロギの鳴き声は求愛だけじゃない?驚きの真相と部屋に入った時の撃退法

コオロギの鳴き声は求愛だけじゃない?驚きの真相と部屋に入った時の撃退法の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

秋の鳴く虫と一口に言っても、種によって音の周波数、リズム、活動する環境は千差万別です。日本国内の平地や住宅街周辺で一般的に観測される主要なコオロギ類と、しばしば混同されるスズムシの生態データを比較検証しました。

昆虫の名称鳴き声の擬音・音色主な出現時期・活動時間帯周波数・特徴と編集部の評価エンマコオロギコロコロコロリー、キリキリ8月下旬〜11月中旬
(夕暮れ〜夜間中心)周波数4〜5kHz。日本最大級のコオロギで音量が極めて大きく、深みのある重厚な美声。ツヅレサセコオロギリィ・リィ・リィ・リィ8月中旬〜11月下旬
(夜間、市街地に多生)周波数約5kHz。「綴れ刺せ(冬着を縫え)」が名前の由来。民家の庭先や床下に入り込みやすい。ミツカドコオロギキョ・キョ・キョ、クワッ8月下旬〜11月上旬
(夕方〜夜間)周波数5〜6kHz。頭部両側が角状に突起。鳴き始めに鋭いアクセントがあり金属的。スズムシ(比較用)リーン、リーン8月上旬〜10月中旬
(日没後の夜間)周波数4.5kHz前後。羽を垂直近くまで大きく広げて共鳴させるため、澄んだ余韻が際立つ。

上記のコオロギの鳴き声の種類一覧を概観すると、それぞれの生息戦略が見えてきます。代表格であるエンマコオロギの鳴き声は、豊かな転音を伴う「コロコロリー」という風格ある調べが特徴で、鳴く虫の王様とも評されます。

一方、住宅街のコンクリートの隙間やエアコン室外機の下で鳴いている大半はツヅレサセコオロギやモリオカメコオロギです。ツヅレサセコオロギは途切れなく「リィ・リィ・リィ」と刻み続けるため、静寂を求める夜間には耳に付きやすい性質を持っています。前額部が左右に張り出したミツカドコオロギは、やや高音で硬質な「キョキョキョ」という連続音を響かせます。

また、スズムシとの鳴き声の違いに悩むケースも散見されます。スズムシは翅をほぼ垂直に高く持ち上げて大きく擦り合わせるため、ガラスを叩いたかのような澄んだ余韻(リーン・リーン)を残します。対してコオロギ類は翅の角度が低く、擦り合わせのピッチが速いため、音の輪郭が細かく刻まれる(コロコロ、リリリ)という決定的な差異があります。

森 瞳
著者

森 瞳

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