いざおしゃれな花を注文しようとしても、近所の花屋ではイメージ通りの花材が揃わないことも多い。そこで頼りになるのがオンラインのフラワーデリバリーだが、ここにも選定の明確なスクリーニング基準が存在する。
利用価値の高い開店祝い花センスのいい通販サイトには、共通する3つの特徴がある。
- 商品写真が「カタログ写真」ではなく、直近の制作実績(実物写真)を公開していること:季節の花材の質や、フローリストのリアルな造形力が可視化されているサイトは信頼性が高い。
- 発送前の「仕上がり画像送付サービス(画像配信)」が無料付帯していること:自分が贈った花が実際にどのような姿で仕上がり、どんな立札がつけられたかを確認できるシステムは、遠隔地から贈る際の必須要件だ。
- スタンド花の場合、設置から「使用後の回収」まで一貫して請け負っていること:スタンドの廃棄は店舗側にとって最大のストレスとなる。回収まで責任を持つフローが確立されているショップを選ぶのが大人のビジネスマナーである。
業界内でも「HitoHana(ひとはな)」や「AND PLANTS(アンドプランツ)」といった新興のボタニカルサービスは、インテリア視点で厳選された鉢カバーやニュアンスカラーの花束を取り揃え、上記すべての条件を満たしていることで高い支持を獲得している。
【プロの結論】おしゃれな祝花を選ぶべき人・あえて伝統型を選ぶべき人の判断基準
本稿の総括として、どのような場面でおしゃれな個性派フラワーを選び、どのような場面で従来のフォーマルな白胡蝶蘭を選ぶべきか、明確な意思決定基準を提示したい。
【空間重視のおしゃれな祝花を選ぶべきケース】
- 贈り先がカフェ、美容室、アパレル、デザイン事務所、セレクトショップなど「独自の世界観」を売りにしている場合
- 店舗面積が15坪以下など、物理的な床置きスペースが限られている都市型店舗の場合
- オーナーや店長と個人的な親交があり、相手の好みや店舗のインテリアデザインを把握できている場合
- 他社からの花が並んだ際に、埋もれることなく一目で「〇〇さんからの特別な花だ」と印象づけたい場合
【伝統的な白の大輪胡蝶蘭をあえて選ぶべきケース】
- 贈り先が大手企業の役員就任に伴う支店開設や、厳格なコンプライアンスが求められる金融・不動産・士業法人である場合
- 老舗料亭や格式ある日本旅館など、伝統的な礼儀作法が何よりも重んじられる業態の場合
- 相手先の好みが全く分からず、失礼を犯さない「無難さ・減点されないこと」を最優先すべき儀礼的関係である場合
花を贈るという行為の根底にあるのは、「相手の新たな門出が繁栄するように」という純粋な祈りだ。その祈りを真に形にするためには、贈り主側の「これを贈りたい」というエゴを捨て、相手がオープンした空間に立ち、その日常に寄り添う想像力を持つことに他ならない。