ヘアケアやスタイリングに関して、ネット上で拡散されている情報の中には、毛髪科学の観点から見て危険な誤解が数多く紛れ込んでいます。
代表的な誤謬が、「ヘアオイルをたっぷり塗ってからアイロンを通すと熱から保護される」という言説です。熱保護成分を含む専用のヒートプロテクトローションなら有効ですが、一般的な重たいアウトバストリートメントオイルを塗布した直後に高熱アイロンを当てると、髪に残った水分や油分が沸騰して水蒸気爆発を起こします。「ジュッ」という音とともにキューティクルが剥離し、深刻なポーラス毛(スカスカのダメージ毛)へと直行してしまいます。
アイロンを当てる際の絶対条件は、「髪が100%完全に乾いていること」です。ドライヤーの段階で全体のフォルムを8割整え、湿り気が一切ないサラサラの状態を確認してからアイロン作業へ移行してください。