突然の胸痛と息切れの正体は?肺血栓塞栓症の前兆と命を守る初期行動

突然の胸痛と息切れの正体は?肺血栓塞栓症の前兆と命を守る初期行動

突然の胸痛と息切れの正体は?肺血栓塞栓症の前兆と命を守る初期行動についての疑問解決ガイドを徹底解説します。

肺血栓塞栓症が極めて恐ろしいのは、予兆らしい予兆がないまま、劇的な自覚症状がある瞬間に突然現れる点にあります。最も典型的な肺血栓塞栓症の初期症状は、何の前触れもなく生じる「突然の呼吸困難(息切れ)」と「鋭い胸の痛み」です。深呼吸をしようと息を吸い込むと胸痛が増悪する(胸膜刺激症状)特徴があり、冷や汗、動悸、脈拍数の急増、失神(意識消失)を伴うことも少なくありません。

この発作の引き金となっているのが、下肢や骨盤内の深い血管に血栓ができる深部静脈血栓症(DVT)です。肺動脈が塞がれる直前、多くの患者が脚に特有の違和感を覚えています。以下の兆候が当てはまる場合、血栓がすでに血管壁から剥がれ落ち、心臓を経由して肺へと移動するカウントダウンが始まっている可能性があります。

部位・分類具体的な自覚症状・身体所見警戒度レベル編集部の見解・取るべき対応下肢の初発サイン(DVT)左右非対称な片足のむくみ、ふくらはぎの把握痛、熱感、赤み警戒(前兆段階)絶対にマッサージをせず、速やかに下肢静脈エコー検査を実施可能な循環器内科を受診。胸部・全身の急性症状安静時にも続く突発性の息切れ、吸気時の鋭い胸痛、喀血、頻脈(脈拍100回/分以上)緊急(生命危機)一刻を争う閉塞状態。躊躇せず直ちに119番通報し、救急搬送を要請。循環破綻・ショック症状血圧低下、冷や汗、顔面蒼白、眼前暗黒感、意識障害・失神最重症(心停止切迫)心原性ショック状態。救急要請と同時にAEDの準備、周囲の助けを呼ぶ。

見落としを防ぐためには、日頃から肺塞栓症の前兆チェックリストを手元に意識しておくことが大切です。「直近に長時間のフライトやドライブ、長時間の座り仕事をしたか」「片側の足だけが太くなっていないか」「階段を登る程度で説明のつかない激しい息切れが走らないか」という3点を照合し、1つでも該当すれば重大なサインと捉える必要があります。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。