滑り止めアイテムを探す際によく混同されるのが、ダイソーでも人気の「耐震ジェルマット」です。見た目が似ているため「耐震マットを家具や小物の滑り止め代わりに使っても同じではないか」と考えがちですが、これら2つは構造と目的が根本から異なります。
耐震マットは、地震の強い縦揺れ・横揺れの振動エネルギーを吸収し、落下・転倒を粘着力で防ぐことを目的に設計されています。そのため粘着力が極めて強く、厚み(通常3〜5mm程度)があり、粘着層が経年劣化でブチルゴム状に軟化して床や家具の塗装を侵食・変色させるリスクを孕んでいます。
対して滑り止めシールは、適度な摩擦抵抗によって水平方向への位置ズレを防ぐことが主目的です。粘着剤はあくまでシール自体を家具底面に留めるためのものであり、接地面(床や天板)には粘着しない構造(または微粘着・吸着)となっています。
特に以下のNG使用法には注意が必要です。
- 床暖房のフローリング直置き:熱によってゴムやPVC素材が可塑剤を放出し、フローリングのウレタン塗装と化学反応を起こして白濁や癒着を引き起こす原因になります。
- 無垢フローリングや白木への直接貼付:木材のオイルや油分を吸い上げてしまい、輪ジミのような変色が残る可能性があります。
- 油分やホコリが付着したままの貼付:どんなに強力なシールでも、貼付面に皮脂やホコリがあると初期接着力が80%以上低下し、数日で剥がれ落ちる原因になります。