ふたりの原点となったのは、日本中を涙で包み込んだ2004年の傑作映画『いま、会いにゆきます』だった。悲壮感漂う純愛を描いたこの恋愛映画は、歴史に残る大ヒットを記録し、邦画界に金字塔を打ち立てる。劇中で夫婦を演じた中村獅童と竹内結子は、スクリーン上の絆をそのまま現実のものとし、翌年には結婚。そして秋には待ち望まれた第一子となる長男が誕生した。
華やかな芸能界の頂点に立つ二人の祝福された門出は、メディアでも連日大きく取り上げられた。歌舞伎の伝統を継ぐ名門の血筋と、トップ女優の美学をあわせ持つ男児の誕生は、多くのファンにとって希望そのものであった。しかし、輝かしいスポットライトの影で、生活環境の違いや互いの多忙さが徐々に二人の溝を深めていくこととなる。