現在の洗練された男女の制服スタイルを理解するうえで欠かせないのが、洛南高校 共学化 制服の歴史です。同校のルーツは、平安時代初期の弘仁19年(828年)に弘法大師空海が創設した日本最初の私立学校「綜芸種智院(しゅげいしゅちいん)」にまで遡ります。真言宗各派総本山寺院が結集した東寺の敷地内に位置し、長らく質実剛健な男子校として全国にその名を馳せていました。
大きな転換点を迎えたのが2006年度(平成18年)の高校共学化です。京都大学をはじめとする最難関大学合格者を多数輩出する進学校でありながら、多様性と新しい時代の人材育成を目指して女子生徒を受け入れるにあたり、制服デザインの選定には多大な情熱が注がれました。「仏教の教えに基づく端正さと、現代的な機能美の調和」を追求した結果誕生したのが、現在の女子ブレザースタイルです。
仏教における「身・口・意(しん・く・い)」の三業(さんごう)という教えでは、身体の所作や身だしなみを整えることが、言葉を整え、ひいては心を清らかに保つ第一歩であると説かれます。洛南高校において制服を正しく着こなすことは、単なる規則の遵守にとどまらず、自らの心を整えて学問と向き合うための精神的支柱として、今なお大切に受け継がれています。