放送当時、イグアナの着ぐるみや特殊メイクというビジュアルの強烈さから、一部では奇想天外なホラーや怪作として捉えられる向きもあった。しかし、物語が進むにつれて視聴者が目撃したのは、徹底的に計算された重厚な心理ドラマであった。撮影現場では、CG技術がまだ発展途上だった時代だからこそ、演者たちの素の表情や照明、緻密なカメラワークによって異様な緊迫感が作り出されていたという裏話もある。
母親から「お前は醜い」と言われ続けた子供が抱く自己否定感は、現代社会でいう「毒親問題」や「機能不全家族」の先駆けともいえる視点だ。時代に先駆けすぎたとも言えるテーマ設定と、人間の内面を逃げずに描いた姿勢こそが、本作の評価を単なる一時のブームに終わらせなかった真実の理由である。