三代目 J SOUL BROTHERSの数々の名曲を手掛けてきた作詞家・小竹正人氏。彼の真骨頂とも言えるのが、美しさの裏に潜む「儚さ」や「痛み」を克明に描き出す筆致です。『LOVE SONG』というストレートなタイトルでありながら、歌詞の中で描かれる感情のグラデーションは決して一面的なハッピーエンドではありません。
楽曲全体を貫いているのは、「完璧ではない自分たちが、互いの孤独を抱きしめ合う」という実存的な愛のテーマです。心理学における「愛着理論(Attachment Theory)」の観点から見ると、主人公は過去の傷や不安を抱えながらも、他者との真の繋がりを希求する葛藤の中にいます。小竹正人氏の歌詞は、そうした人間の弱さを覆い隠すことなく、ありのままの感情として肯定的に昇華させています。
愛を誓う言葉が単なる約束ではなく、「いつか失うかもしれない恐怖」と隣り合わせで発せられるからこそ、聴き手の胸に深く突き刺さるリアリティが生まれているのです。