Q1:エコノミークラス症候群は、飛行機に乗らなくてもデスクワークや車中泊で発症しますか?
A1:発症します。名称に「エコノミークラス」と付いていますが、病気の本質は「足を動かさない状態が数時間続くことによる血流の停滞」です。オフィスや自宅での長時間のテレワーク、長距離のドライブ、災害時の車中泊避難、映画館やゲームプレイ中など、同じ姿勢で座り続ければ機内と同様のリスクが生じます。
Q2:低用量ピルを飲んでいると肺塞栓症のリスクが高まるのは本当ですか?
A2:事実です。ピルに含まれるエストロゲン(卵胞ホルモン)には血液を固まりやすくする作用があるため、非服用者と比較して静脈血栓塞栓症の発症リスクが3〜5倍程度高まります。ただし絶対的な発症頻度は年間1万人あたり3〜9人程度と極めて低く、過度な恐慌は不要です。片足の腫れや突然の胸痛・息切れを感じた際には、直ちに処方医または救急外来を受診し、ピル服用中であることを必ず伝えてください。
Q3:健康診断や一般的なレントゲン・心電図検査で肺塞栓症を事前に見つけることはできますか?
A3:一般的な無症状時の定期健診で事前に予知することは極めて困難です。通常の胸部レントゲンでは血栓自体は写らず、心電図も発症前は正常であることが大半です。ただし、下肢静脈瘤がある方や高リスク群の方は、下肢静脈エコー検査や血液中のDダイマー検査をオプションで受けることで、足の血管内に潜む血栓(深部静脈血栓症)の早期発見が可能です。