広島県が映画のロケ地として国際的な脚光を浴びた契機といえば、米アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』の存在が大きい。村上春樹の短編小説を濱口竜介監督が映画化したこの傑作は、広島市街のみならず瀬戸内の島々や近郊の風景を叙情豊かに映し出した。
この世界的大ヒットの裏には、撮影を影で支え続けた「ひろしま・ロケーション・サービス」の尽力があった。東広島市を含む県内各所の美しい景観、近代的な幹線道路、そして情緒ある古い町並みのコーディネートが、国内外のクリエイターから絶賛されている。地域が一体となって映画製作を受け入れる土壌が、広島の映画文化を一段高いステージへと押し上げた。