サブスク停止以降、ユーザーコミュニティや音楽市場では顕著な地殻変動が起きています。SNS上では「いつでも聴けると思っていた名曲が突然消えてショックを受けた」「サブスクはあくまで『借りている状態』に過ぎないと痛感した」といった声が相次ぎました。
この事態を受けて加速したのが、フィジカルメディア(CD)への再評価と需要の急増です。レンタルショップ各社の宅配CDレンタル部門では、配信停止直後から安室奈美恵さんのタイトルへの予約が殺到し、数カ月にわたって貸出中が続く事態となりました。
中古市場においても、2017年にリリースされ240万枚以上のセールスを記録したオールタイム・ベストアルバム『Finally』をはじめ、過去のオリジナルアルバムの取引価格が安定した需要を保っています。スマートフォンに直接CD音源を取り込める「CDレコ」や「ラクレコ」といったハードウェアの販売数が伸びたことも、ストリーミング時代の「音源防衛策」として象徴的な動きです。