夕刻、傾いた陽光が黄金の屋根を赤く染め上げるとき、伊豆冷川の山深さは一層の静寂に包まれる。眼前に広がる圧倒的な人工美と、それを取り囲む手つかずの自然。このコントラストは、高度経済成長期からバブル期にかけて日本人が追い求めた「現世救済」のエネルギーの凄まじさを今に伝えている。
少子高齢化と世俗化が加速する日本において、かつてのような爆発的な信徒拡大の時代は過去のものとなった。それでもなお、この山間に屹立する巨大な神殿は、日々の生活に救いを求め、目に見えない大いなる力にすがりたいと願う人間の普遍的な欲望を冷徹に映し出し続けている。宗教法人という枠組みを超え、ある時代の精神史が刻みつけられた記念碑として、伊豆の黄金本殿はこれからも静かに山嶺の風を受け止めていくのだろう。 (出典: 世界 真光 文明 教団 本殿(Yahoo!ニュース))
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