茅ヶ崎から辻堂にかけての湘南エリアには数多くの海鮮料理店や寿司店がひしめき合っていますが、その中でも田舎鮨本陣が別格の存在感を放っている最大の要因は、妥協のない「素材への執念」と「圧倒的なサービス精神」の融合にあります。
公式発表資料および店舗の歴史を紐解くと、同店は創業47年を数え、現在は親子2代にわたって茅ヶ崎の地で寿司を握り続けています。長年愛され続ける人気の理由を探ると、単にサイズが大きいだけの奇をてらった飲食店ではないことがわかります。同店が最も重視しているのが「マグロへのこだわり」です。時期ごとに厳選された良質なマグロを惜しげもなく厚切りにし、口に入れた瞬間の脂の甘みと赤身の旨味が最大限に広がるよう計算されています。
多くの来店客が驚くデカネタの真相は、初代から受け継がれてきた「せっかく寿司屋に来たのだから、お腹いっぱい本物の寿司を味わって帰ってほしい」という職人の粋な計らいそのものです。一般的な握り寿司が1貫あたりシャリ15〜20グラム、ネタ10〜15グラム程度であるのに対し、同店の握りはネタ・シャリともに通常の約2倍から2.5倍に迫る重量感を誇ります。シャリを覆い尽くし、下駄の上にだらりと垂れ下がるほどの巨大なネタは、職人が長年の経験で見極めた「ネタの旨味に負けないシャリの温度と酢の塩梅」によって絶妙なバランスを保っています。