プロ野球・スポーツビジネスの潮流において、シアトルの動きは極めて合理的だ。MLBの放映権ビジネスが過渡期を迎えるなか、マリナーズは自前の地域スポーツネットワーク(RSN)の運用を見直し、デジタルストリーミングへのシフトとスタジアム体験の価値最大化を同時に推し進めている。
チケットのダイナミックプライシング、球場内キャッシュレス化の高度化、そしてアジア市場を中心としたグローバルスポンサーシップの獲得。巨額の年俸総額を支える強固なキャッシュフロー基盤が、ビジネスサイドの手によって確立された。持続可能な勝利を手に入れるための資金循環システムが機能しているからこそ、グラウンド上でのアグレッシブな投資が可能になっているのだ。