歌舞伎町一番街を語る上で欠かせないのが、治安の現状と昼夜のギャップです。街を行き交う人々の属性と空気感は、時間帯によって極端な二面性を見せます。
昼間の時間帯(11:00〜17:00頃)は、近隣のビジネスパーソンや家族連れ、キャリーケースを引く訪日観光客が目立ちます。ランチ営業を行う定食屋や中華料理店が軒を連ね、オープンで開放的な雰囲気が漂っています。昼の一番街は、一般的な商業地とほぼ変わらない落ち着きを保っています。
一方で日没を迎えると、ネオンの点灯とともに街の様相は一変します。居酒屋やバーへ向かう若者、会社員、エンタメを求める人々で通りは埋め尽くされます。警視庁新宿署や新宿区の発表によると、「新宿区客引き行為等の防止に関する条例」に基づく官民合同パトロールや、通り沿いに密に配備された高画質防犯カメラネットワークにより、一番街の目抜き通りにおける凶悪犯罪の発生率は厳格に抑止されています。
しかし、路地裏へ一本入ったエリアや雑居ビルの上層階を巡っては、「キャッチ行為」や「法外なチャージ料を請求する悪質店」のリスクが完全にゼロになったわけではありません。「路上で声をかけてくる人物には一切応じない」「ビルの奥まった店舗に入る際は事前に料金システムを確認する」という基本的な自己防衛意識が求められます。