明治27年(1894年)の創業以来、初代・久保田久次郎が守り抜いた暖簾。現在の本店ビルは、伝統的な和の要素を取り入れつつも、どこかモダンで開放的なデザインが特徴だ。天井が高く、自然光が差し込む店内は、混雑時であっても不思議とせわしなさを感じさせない。
地元に暮らす常連客は言う。「観光客で賑わう昼間もいいけれど、夕暮れ時の少し落ち着いた時間帯の本店が一番美しい」と。通りに面した大きなガラス窓から漏れる温かい光は、家路を急ぐ地元住民の心をほっと和ませる灯台のような役割も果たしている。単なる店舗建築ではなく、街のランドマークとして機能しているのだ。