取材を受けた一般人に高額なギャラや出演料が支払われているのかという点も、仕込みを疑う人の関心事です。実態として、インタビューに応じた一般人に高額な謝礼金が支払われることはありません。
NHKの番組制作規定に基づき、街頭取材やドキュメンタリーで一般の通行人から話を聞く場合、支払われるのは番組特製グッズ(クリアファイルやステッカー)や数千円程度の図書カード・QUOカードといった「薄謝(協力への謝意)」程度です。お金目的で劇的なストーリーを捏造するメリットは取材対象者側に存在せず、あくまで自発的な協力によって成り立っています。
また、NHKの演出ルールにおいても、発言を誘導したりシチュエーションを不自然に整えたりする行為は厳しく制限されています。取材陣が意識しているのは、「なぜここに来たのか」という素朴な問いかけから始め、相手のペースを崩さずに聞き役に徹することです。カメラを意識させない距離感と誠実な対話姿勢こそが、一般人の口から自然な本音を引き出す鍵となっています。