境内の中でも格別の神気を放っているのが、龍神池とその周辺に広がる聖域だ。地元では古くから「龍神様が宿る池」として尊崇を集めており、財運や心願成就を祈る人々が後を絶たない。池の中央に架かる朱塗りの橋を渡り、水面に揺れる鯉の姿を眺めながら歩を進めると、身体の奥底から雑念が削ぎ落とされていくのを感じる。
現地取材で見えた特別なご利益を最大化する参拝ルートは、まず手水舎で身を清めた後、本殿へ向かい宗像三女神へ感謝の祈りを捧げることから始まる。続いて本殿右奥へと進み、龍神池の畔に佇む弁財天宮、そして稲荷神社へと時計回りに巡るのが古くからの習わしだ。龍神の御神水が湧き出るスポットでは、水に手を浸すことで心身の浄化が得られると信じられている。静寂に包まれた午前の光の中で行うこの一連の所作こそが、エネルギーを最も純粋な形で受け取る秘訣である。