企業の給与実態を把握する上で最も信頼できる一次情報が、金融庁に提出される有価証券報告書です。公表データによると、株式会社クラシコムのクラシコム平均年収は約600万〜640万円の間で推移しています。平均年齢は30代半ばから後半、平均勤続年数は4〜5年前後となっており、中途採用を中心とした組織構成を色濃く反映しています。
国税庁の「民間給与実態統計調査」における日本の給与所得者の平均年収(約460万円)と比較しても優に100万円以上高く、一般的なアパレル小売業(350万〜450万円前後)や中小EC運営企業と比べても一段高い水準を誇ります。この背景には、同社が掲げる「D2C(Direct to Consumer)」と「メディアコマース」を掛け合わせた高収益なビジネス構造があります。
近年のクラシコム年収推移をたどると、東証グロース市場への新規上場前後から業績の拡大とともにベース給与や賞与の原資が安定的に確保され、堅実な伸びを見せています。広告代理店や大手プラットフォームに依存せず、自社アプリやオウンドメディアを通じた直接販売比率が高いことから、高い営業利益率を維持し、それを社員の給与へ確実に還元できる財務基盤が整っている証左といえます。