日本のインターネットコミュニティでは、プロキシを経由させる行為を長年「串を刺す」「串刺し」と呼んできました。「プロキシ(Proxy)」が「串(ポキシー/クシ)」に転じたスラングであり、匿名掲示板への投稿時などに自身の接続元IPアドレスを隠す手段として多用された歴史があります。
現在でもネット上には「無料プロキシリスト」や「フリープロキシ」が無数に公開されていますが、これら見知らぬ第三者が運営する無料プロキシの利用には壊滅的なリスクが伴います。
無料プロキシの多くは、ボランティアではなく悪意ある攻撃者が「トラフィックの収集」を目的に設置しているか、適切に管理されず放置された脆弱なサーバーです。無料プロキシを経由した場合、中継地点で通信データが平文で覗き見られるため、ID・パスワード、クレジットカード情報、閲覧履歴が盗聴(中間者攻撃)される危険性が極めて高くなります。さらに、マルウェアを仕込んだ偽のWebページへ誘導されたり、犯罪行為の「踏み台」として悪用され、意図せずサイバー攻撃の共犯に仕立て上げられる事例も後を絶ちません。