行動経済学の研究では、現金を手元から支払う際に脳が感じるストレスを「支払いの痛み(Pain of Paying)」と呼びます。後払いアプリやBNPLは、購入時点での現金の減少を伴わないため、この支払いの痛みを極限まで麻痺させる構造を持っています。その結果、本来の支払い能力を超えた「現在バイアス(将来の損失より現在の快楽を優先する心理)」に陥りやすくなります。
後払い決済をおすすめできる人
- 給料日前の突発的な医療費や交通費など、明確な入金予定がある一時的な立て替えに留められる人
- クレジットカードのポイント還元よりも、使いすぎ防止のために利用枠を数千円〜数万円に制限したい人
- 請求書が届いたら即座に支払う習慣が身についている人
利用を避けるべき・慎重になるべき人
- 生活費の不足を埋めるために複数の後払いアプリを自転車操業(後払いで後払いを返す等)している人
- 手数料の総額を把握せず、アプリの残高を「自分の自由に使えるお金」と錯覚してしまう人
- ギャンブルや過度なソーシャルゲームの課金など、衝動買いの傾向が強い人