自宅ケアの範疇を超え、速やかに歯科クリニックの扉を叩くべき基準を知っておくことは歯を守る上で決定的に重要です。歯茎の出血で歯科受診する目安として、以下の症状が1つでも該当する場合は自力解決を諦め、受診を急ぐ必要があります。
特に、歯磨きをしていない安静時にもジワジワと歯茎の出血が止まらない場合や、ティッシュで軽く押さえても10分以上止血しないケースは、強度の局所炎症または血液凝固機能の異常が疑われます。また、歯肉から黄色い膿が出ている、朝起きた時に口の中がネバついて血の味がする、特定の歯が浮いて噛むと痛むといった症状は、すでに歯槽骨の破壊が進んでいるサインです。
専門機関で行われる歯槽膿漏の治療法は、まず徹底的な検査(プロービング測定、レントゲン撮影による骨吸収の診査)から始まります。次いで、セルフケアでは絶対に除去できない歯周ポケット内部の石灰化したプラーク(歯石)を、超音波スケーラーや専用器具を用いて除去する「スケーリング・ルートプレーニング(SRP)」を実施します。重度の場合には、歯茎を一時的に切開して根元の奥深くの感染組織を取り除くフラップ手術や、骨補填材やエムドゲインなどを用いた歯周組織再生治療が選択されます。