なぜ履修登録の初日や成績発表のタイミングで、DUETは脆弱さを露呈してしまうのか。その構造的ボトルネックを理解するには、DUETが処理しているデータベーストランザクションの重さを把握する必要があります。DUETは単なる閲覧サイトではなく、履修上限単位数(キャップ制)のチェック、事前登録科目との重複確認、抽選処理のキューイングなどをリアルタイムで計算・書き込みする高負荷な教務情報システムです。
特に春学期・秋学期の履修登録エラーが発生するメカニズムは、学生が一斉に「登録実行」ボタンを押す瞬間に集中します。READ(読み取り)処理だけであればキャッシュサーバーで分散可能ですが、WRITE(データベースへの確定書き込み)はデータの整合性を保つために排他制御(ロック処理)がかかります。数千件の書き込みが同一ミリ秒で衝突することにより、データベース内部のコネクションプールが枯渇し、処理遅延からタイムアウトへと連鎖する構造です。
以下の比較表は、DUET利用時における主要なトラブル局面、システム負荷の数値、および推奨される回避アクションを整理したものです。
サーバー落ちに直面した際、絶対にやってはならないのがブラウザの連続再読み込み(F5連打)です。サーバーが応答を返していない状態でさらなるリクエストを浴びせると、ロードバランサー側から「DoS攻撃(過剰リクエスト)」と判定され、IPアドレス単位で一時的なアクセス遮断(ブラックリスト化)を受ける危険性があります。画面が停止した場合は、最低でも30秒から1分程度の間隔を空けて再試行するのがシステム工学観点からも唯一の正攻法です。