水泳シーズンや日常の入浴後、ネット上のQ&AサイトやSNS上には「耳の水がどうしても抜けず、綿棒でほじくっていたら激痛に変わった」「翌朝起きたら枕に黄色い液体が付着していた」といった生々しい体験談が数多く投稿されています。
現場の耳鼻咽喉科医師が指摘する共通パターンは、「最初の違和感は単なる少量の水だったものが、本人の過剰な綿棒操作によって傷口からの滲出液にすり替わっている」という深刻な現実です。患者自身は「まだ水が残っている」と錯覚して綿棒での清掃を繰り返し、傷口をさらにえぐって炎症を劇化させてしまいます。
また、子どものケースでは「プール授業の後に耳を気にして触り続け、夜間に発熱と夜泣きで救急外来を訪れたところ、ふやけた耳垢が外耳道全体を埋め尽くして鼓膜を圧迫していた」という事例が頻発しています。子どもは大人よりも外耳道が狭く水平に近いため、大人が良かれと思って綿棒を使うことで、一瞬にして耳垢を奥へ突き固めてしまうリスクが極めて高いのです。