東北の言葉が全国区で愛される決定打となったのは、スクリーンやテレビ画面を通じて届けられた数々の地域文化ドラマや映画の存在だ。映画『スウィングガールズ』で描かれた山形弁の愛らしいテンポ感は、若者の間で「方言女子」ブームを巻き起こし、地方言葉のイメージを一新させた。
さらに、社会現象となった連続テレビ小説『あまちゃん』で能年玲奈(現・のん)が叫んだ「じぇじぇじぇ」のフレーズは、北三陸の海女文化とともに日本全国のお茶の間を席巻した。現在もNHKオンデマンドでこれら名作アーカイブを再視聴するファンが後を絶たないのは、登場人物たちの泥臭くも温かな台詞回しが、色褪せない生命力を放ち続けている証拠だろう。