大半のドライバーがAT限定で何不自由ない日常を送る一方で、一部の取得者が後から「最初からMTにしておけばよかった」と悔やむ瞬間には、共通したパターンが存在します。SNSや知恵袋、ドライバー向けコミュニティに寄せられた実体験を検証すると、主に以下の3点に集約されます。
第1に、趣味性の高いスポーツカーや旧車への興味が後から湧いたケースです。免許取得当初は単なる移動手段として考えていたものの、友人とのドライブやモータースポーツへの接触をきっかけに「自分で車を操る楽しさ」に目覚め、目当ての車種がMT専用だったことで壁にぶつかるパターンです。操縦桿のようなシフトノブを駆使してエンジン回転数を合わせるダイレクトな駆動フィールは、MT車ならではの特権といえます。
第2に、海外旅行や長期滞在先でのレンタカー手配です。北米やアジア圏ではAT車が主流ですが、欧州諸国や一部の新興国では今なおMT車の普及率が高く、現地のレンタカー予約時にAT車を指定すると割高なプレミアム料金を請求されたり、そもそもATの在庫が払底していたりするトラブルに直面します。
第3に、突発的な業務命令や家業の手伝いです。実家の古い軽トラックや農機具、あるいは地方の取引先で急遽トラックを動かさなければならない状況になり、周囲に運転を代わってもらわざるを得ず肩身の狭い思いをしたという告白が散見されます。