ピンクが心身に与える影響は、単なる気分の問題にとどまりません。カラーセラピーや環境心理学の領域では、ピンクの部屋の心理効果として「筋肉の緊張をほぐし、交感神経の高ぶりを鎮静化させる」作用が広く知られています。
特に有名なのが、1970年代後半にアメリカの海軍拘留施設などで検証された「ベイカーミラーピンクの真相」です。壁一面を特定の鮮やかなピンク(Baker-Miller Pink)に塗装したところ、収容者の攻撃的行動や筋力が急速に抑制されたという実験データが報告され、世界的な話題を呼びました。現代の住環境においては、強烈な原色ではなく柔らかなトーンを取り入れることで、日々のストレスを和らげ、幸福感を高めるホルモン(セロトニンやオキシトシン)の分泌をサポートする安らぎの空間を構築できます。