社会人が公認心理師になるには?働きながら目指す最短ルートと現実

社会人が公認心理師になるには?働きながら目指す最短ルートと現実

社会人が公認心理師になるには?働きながら目指す最短ルートと現実に関する質問を徹底的にまとめました。最新データをご確認ください。

Q1:社会人が働きながら通える「完全夜間制」の公認心理師対応大学院はありますか?
A1:桜美林大学やルーテル学院大学、帝塚山大学など、夜間や土曜日に開講している大学院は一部存在します。ただし、講義自体は夜間に受けられても、カリキュラムに含まれる病院実習や福祉施設実習(計450時間以上)は平日の日中に現場で行われるため、すべての課程を夜間だけで完結させることは制度上不可能です。平日昼間に休暇や勤務調整ができる環境が必須となります。

Q2:すでに4年制大学(非心理系)を卒業していますが、大学を飛ばして直接大学院から受験資格を取る方法はありますか?
A2:残念ながらありません。公認心理師法により、大学院へ進むルート(Aルート)であっても「大学において文部科学省令・厚生労働省令で定める科目を修めて卒業した者」であることが大前提となっています。まずは通信制大学等の3年次編入を利用して学部の指定科目を全て履修・卒業しなければ、大学院で公認心理師の履修資格を得ることはできません。

Q3:過去のGルートのように、実務経験だけで国家試験を受けられる特例が将来復活する可能性はありますか?
A3:可能性は限りなくゼロに近いと考えられます。Gルートは法附則に明記された「法施行後5年間限定」の時限措置であり、制度移行期における現場の混乱を防ぐための経過措置でした。国家資格としての質と専門性を担保するため、厚生労働省・文部科学省ともに正規の養成カリキュラム(大学・大学院)を通じた育成を基本方針として厳格に運用しています。

Q4:大学院に行かずに通信制大学卒業+実務経験2年(Bルート)で合格を目指すのは現実的ですか?
A4:制度上は存在しますが、現実には極めて困難です。Bルートの要件を満たす認定施設(児童相談所、保護観察所、精神科病院など)の心理職採用枠は非常に狭く、実務上は「公認心理師・臨床心理士の資格保有者」または「心理系大学院修了者」が優先的に採用されます。未経験・学部卒の状態で認定施設の実務枠を獲得できるケースは極めて稀です。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。