看護師国家試験 ビタミン分野の過去問や模擬試験の傾向を分析すると、多くの受験生が失点する共通パターンが存在します。予備校の講師陣や合格者の体験談から浮き彫りになった代表的な落とし穴は以下の3点です。
第1の罠は、「新生児期のビタミンK欠乏症」に関する出題です。母乳中のビタミンK含有量が低いこと、腸内細菌叢が未熟であることから、新生児はビタミンK欠乏性出血症(頭蓋内出血など)を起こしやすいという臨床背景があります。これに対し、出生後早期にビタミンK2シロップの経口投与が行われるという予防策まで連動して問われます。
第2の罠は、「ビタミンD代謝と臓器障害」の関連です。ビタミンDは皮膚で紫外線により生成、または食事から摂取された後、まず肝臓で25位が水酸化され、次に腎臓で1α位が水酸化されて初めて活性型ビタミンD(1,25-(OH)2-D)となります。慢性腎臓病(CKD)患者ではこの活性化が行えず、低カルシウム血症から二次性副甲状腺機能亢進症や骨軟化症を来すという病態連関が、薬剤師や栄養士の試験で深く突っ込まれます。