本作の魅力を語る上で欠かせないのが、声優史に残る名演を繰り広げたキャスト陣と、心に残る音楽の力です。
主人公ピーターパンを演じた日髙のり子氏は、『タッチ』の浅倉南役や『らんま1/2』の天道あかね役などで一世を風靡していた時期に本作へ参加しました。少年特有の透明感のある声色と疾走感あふれる叫び声は、空を飛ぶピーターの躍動感を完璧に表現しています。
しっかり者でありながら少女の揺れる心を持つウェンディ役は松井菜桜子氏が担当し、母性と好奇心の両立を繊細に演じ分けました。そして宿敵フック船長を演じたのは、名優・大塚周夫氏です。重厚な凄みと滑稽さを絶妙なバランスで演じ分け、単なる敵役にとどまらない人間味あふれるライバル像を確立させました。
また、ゆうゆ(岩井由紀子)氏が歌うオープニング主題歌「もう一度ピーターパン」は、80年代アイドルポップスの名曲としても名高く、爽快なメロディとどこか哀愁を帯びた歌詞が、ネバーランドの旅へと視聴者を誘います。