完全房室ブロックの真実|突然死リスクとペースメーカー治療の全貌

完全房室ブロックの真実|突然死リスクとペースメーカー治療の全貌

今注目を集めている 完全房室ブロックの真実|突然死リスクとペースメーカー治療の全貌について、主要な情報を分かりやすく掲載しています。

完全房室ブロックと診断された患者が最も警戒すべき事象が、一瞬にして意識を失って倒れるアダムス・ストークス症候群です。

心室のバックアップ調律(補充調律)は極めて不安定です。洞結節からの信号が途絶えた瞬間、心室が自律的に動き出すまでに数秒以上のタイムラグ(心停止時間)が生じることがあります。心臓が拍動を停止すると、脳への血流は即座に途絶します。血流停止からの経過時間と生体反応は以下の通りです。

  • 停止後3〜5秒:眼前暗黒感、浮遊感、立ちくらみのようなめまいが発生。
  • 停止後5〜10秒:意識消失(失神)。姿勢を維持できず倒れ込む。
  • 停止後15秒以上:全身の痙攣(けいれん)や異常呼吸(あえぎ呼吸)の出現。
  • 数分以上の継続:不可逆的な脳損傷、そして心室細動などの致死性不整脈へ移行し突然死に至る。

この徐脈に伴う意識消失と突然死リスクの恐ろしい点は、前兆なく発作が訪れる点にあります。階段の昇降中や入浴中、自動車の運転中に発作が起きれば、二次的な大事故に直結します。自覚症状が単なる「年のせいによる息切れ・だるさ」程度であっても、24時間ホルター心電図検査で数秒間の心停止が確認された場合、いつ致死的な発作が起きてもおかしくない警戒領域に入っていると判断されます。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。