「夜ではなく、朝6時や正午に『パン!パン!パン!』と乾いた連続音が響いた」という場合、それは夜空を彩る鑑賞用花火ではなく、音そのものを伝達手段として用いる号砲(ごうほう・通称:段雷)です。
号砲は、古くから地域行事の開催や合図を知らせるために使われてきた煙火の一種です。中に光を放つ「星」はほとんど入っておらず、火薬の爆発音を遠くまで響かせる構造になっています。主に以下のような目的で打ち上げられます。
- 小・中学校や地域の運動会・体育祭の開催合図(早朝6時〜7時頃)
- 神社仏閣の例大祭や秋祭り、縁日の幕開け
- 地域の伝統的な産業まつりや朝市のスタート合図
- 農村部における鳥獣(カラスやイノシシなど)の追い払い
近年は連絡網アプリや公式SNSの普及により都市部での打ち上げは減少傾向にありますが、天候判断が難しい屋外イベントの決行を地域一帯に一斉通知する手段として、今なお多くの自治体や学校で重宝されています。