ネット上やSNSでは「ノンフライヤーで作った揚げ物はただの焼き物」「衣が粉っぽくてパサつく」といったネガティブな声が散見されます。しかし、結論から言えば、その多くは食材の油分バランスと熱風の通り道を考慮していない調理法が原因です。
フィリップスをはじめとする主要メーカーのノンフライヤーは、最高200℃前後の熱風をバスケット内に超高速で対流させる循環構造を採用しています。食材に含まれる水分を表面から一瞬で蒸発させると同時に、食材自体の脂を浮き出させて「自らの脂で揚げる」状態を作り出します。これが、油を注がなくても表面がクリスピーに仕上がる物理的な仕組みです。
鶏もも肉や豚バラ肉、脂の乗った魚のように素材自体に脂質があるものは、一切油を足さずとも完璧なキツネ色に仕上がります。一方で、鶏むね肉や白身魚、野菜など脂質の少ない食材を調理する際は、霧吹き状に油を吹き付けるオイルスプレーで小さじ半分程度の油を補うのが鉄則です。このひと手間で、余分な油を吸わせることなく、驚くほど軽やかなサクサク感を生み出せます。