ファンの間で今なお語り継がれる最大の試練が、2001年秋に放送されたバラエティ特番『B.C. ビューティー・コロシアム』への出演です。一部で「都市伝説ではないか」と囁かれることもありますが、これは紛れもない事実であり、彼女のキャリアにおける最大の分水嶺でした。
広島の実家を離れて東京での一人暮らしを始めた綾瀬はるかは、急激な環境変化やホームシック、仕事のプレッシャーによるストレスから過食に陥り、わずか半年足らずで体重が約8kg増加。一時は58kg近くまで達し、事務所幹部から「1か月で痩せられなければ広島へ帰す(引退)」という最後通牒を突きつけられたのです。
番組では、過酷な食事制限や有酸素運動、エステティシャンの厳しい指導に涙を流しながら立ち向かう16歳の彼女の姿が克明に記録されました。1回目の挑戦では目標値にわずか届かず、司会の和田アキ子らの前で号泣しながら再挑戦を直訴。最終的に過酷なダイエットを完遂し、公約体重をクリアして芸能界残留を勝ち取ったのです。この時に見せた「絶対に諦めない執念」と「飾らない素の涙」は、単なる減量劇を超え、彼女の人間的魅力を視聴者の脳裏に強く刻み込みました。