夏の強い直射日光とゲリラ豪雨によって、9月の花壇の土は著しく疲弊し、カチカチに硬化しています。猛暑によって土中の有用微生物が減少し、酸欠状態に陥っている土壌へそのまま秋苗を植えても、根は伸びずに腐敗してしまいます。プロの庭師が実践する9月ガーデニング土作りコツは、以下の3段階の再生ステップです。
第一に「夏の残渣の完全撤去と天地返し」です。枯れた前作の根や落ち葉を取り除き、スコップの深さ(約30cm)まで土を掘り返して空気を含ませます。第二に「土壌改良材と完熟有機物の投入」です。土1平方メートルあたり、完熟牛ふん堆肥または腐葉土を約3〜5リットル、さらに酸度調整のための苦土石灰(または有機石灰)を軽くひと握り(約50〜100g)混和します。第三に「1〜2週間の熟成」です。土を耕してすぐに植え付けるのではなく、雨に当てて微生物を活性化させ、土の団粒構造が戻ってから苗を迎えるのが絶対条件です。
秋の風物詩であるコスモス苗の植え付け方法にも明確な留意点があります。コスモスは直根性(根がまっすぐ下に伸びる性質)が強く、根を痛めると活着不良を起こします。ポットから抜く際は根鉢を絶対に崩さず、やや浅植えにするのがコツです。9月上旬から中旬に苗を植え付け、本葉が6〜8枚の段階で先端の芽を摘心(ピンチ)すると、側枝が増えて開花数が数倍に跳ね上がります。
一方、春の景観を決定づける秋植え球根おすすめ一覧(チューリップ、ムスカリ、スイセン、クロッカス、アネモネ)を取り扱う場合、9月中の植え付けは「早すぎる」場合が多いため注意が必要です。球根の植え付け適期は、地温が十分に下がる10月中旬から11月下旬です。9月のうちに球根の良品(傷がなくずっしりと重い特大球)を確保し、風通しのよい日陰で保管しておくことが、春に均一で豪華な花を咲かせるための賢明な手順となります。