Q1:精神的ストレスで便秘になるだけでなく、突然下痢になったり交互に繰り返すのはなぜですか?
A1:これは過敏性腸症候群(IBS)の「混合型」と呼ばれる典型的な病態です。ストレスによって自律神経が激しく乱れると、腸が痙攣して便が詰まる「便秘状態」と、痙攣の反動や腸粘膜の水分分泌過多による「下痢状態」が短期間で交互に訪れます。この場合も腸を刺激する便秘薬や下痢止めを乱用せず、自律神経の調整と消化器内科での専門治療(高分子重合体や抗コリン薬の処方など)を行う必要があります。
Q2:コロコロ便が何日も出ない時、市販の強力なピンクの小粒便秘薬を飲んでもいいですか?
A2:推奨できません。それらの多くはビサコジルなどを主成分とする「刺激性下剤」であり、すでに緊張して狭くなっている腸管を無理やり収縮させるため、激しい腹痛、吐き気、冷や汗を伴う危険性があります。どうしても市販薬で急場をしのぎたい場合は、腸を直接刺激せず水分を集めて便を柔らかくする「酸化マグネシウム製剤(非刺激性便秘薬)」を選択してください。
Q3:ストレスによる便秘を治すには、消化器内科と心療内科のどちらを受診すべきですか?
A3:まずは「消化器内科」または「胃腸科」を受診してください。大腸がんやポリープなどの目に見える病気が隠れていないかを内視鏡や血液検査で確認することが最優先だからです。消化器疾患が否定された後、消化器の専門薬(IBS治療薬や漢方薬)でも改善せず、パニック症状やうつ状態などの心理的苦痛が強い場合に、心療内科と連携して治療を進めるのが最も安全で確実なアプローチです。